ジャンル:デザイン・建築
作家:堀越優希
紹介
編集本展示は「質感の経験」をテーマに、建築の設計活動と並行して描いてきたドローイングとその解説を行います。建築やランドスケープの概念図として、あるいは絵本、高校教科書、コラムの挿画・装画として、それぞれ異なる目的のもとに制作された図を概観し、図と絵の間に位置する、「第三の建築図」を提示します。
ある空間における質感の経験とは、視覚と記憶のなかの触覚が混ざり合い、時間の経過とともに立ち現れる複合的な感覚である。「質感の建築図」は、建築とその背後に広がる地形との関係や、ある建築に内在する主観的な連続性など、スケールや領域を横断する見えないつながりを表現するために考案した手法である。
建築の経験は、気候や時間、身体の状態によって絶えず変化する。記号へと抽象化された図面や、リアルなCGによる具象的な表現だけでは捉えきれない、主観と客観が混在する状態をそのままの姿で描き出そうと試みてきた。こうした表現を通して、複雑な事象を複雑なまま立ち上がらせる建築の設計を目指している。
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