作家:尾花賢一
紹介
編集自らの体験と重ね合わせて物語を紡ぎ出し、力強いタッチで一コマ一コマを描いていく尾花賢一。前編(2018年4月27日-5月18日)では、主人公である覆面の男があるきっかけにより日々の仕事から離れ、電車や車を乗り継ぎ、様々な人々と出会いながら深い森の奥へと惹かれていく様子が描かれました。後編の展示では、森が作り出す闇の中で、歩を進める覆面の男が何と出会い何を想うのかを、空間に大小40前後の作品数で表現します。制作と向き合い、丹念に自らのスタイルを探求する尾花賢一氏の作品を、前編と後編の2部にわけてご紹介します。名もない人々の象徴として表現される、カラフルな覆面を被る人物たちの生活の一場面を、独自の視点から彫刻作品として発表してきた尾花賢一。今回の展示では、彫刻とともにマンガの形態をとった平面作品も展開します。作中では、覆面の男が電車や車を乗り継ぎながら、とある森へと向かってく過程が描かれます。しかし、劇画調の力強いタッチとは裏腹に、そこにドラマチックな展開は存在せず、読み進むうちに鑑賞者が思わず自らを重ね合わせ、物語を進めてしまうような"余白"が描かれています。森の奥に覆面の男は何を見るのか、そして尾花氏が制作スタイルを巧みに織り交ぜながら何を魅せるのか、この機会にぜひご高覧いただきますようお願い申し上げます。
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