セシオン杉並ホール
『NO』La VENIDERA来日公演
ジャンル:舞台・演劇
主催:デセアード
紹介
編集「来たるもの」を意味する名を持つ、ラ・ベニデラ。いま、スペインで最も注目を集める若手ダンスカンパニーのひとつ。スペイン国立バレエ団を退団後、初めての作品に、彼らは「NO」というタイトルをつけた。作品概要には、彼ら自身が綴った詩が添えられている。「NO」は、単なる否定や拒絶ではない。空っぽにする、無になる、そうしなければ何も始まらないという強い思いが込められているようだ。それは今、まさに新しい一歩を踏み出したばかりの、彼らの決意のようにもみえる。スペイン舞踊をベースとしながら、フラメンコ、コンテンポラリーを自在に行き来する本作は、既存のジャンルには収まらない。あるいは、そのすべてを内包しているといえる。デレク・バン・デン・ブルケが創り出す音の風景は、我々を作品世界の深みへと誘い、DJとしても活躍する彼の生演奏は、ベニデラの身体と呼応し、舞台上に緊張感と熱を生み出す。本作は、マルコス・モラウが参加したことでも注目を集めた。しかし、モラウにすべてを委ねるのではなく、芸術監修にとどめたところに、振付家ラ・ベニデラとしての強い意志を感じる。『NO』はスペイン国営放送「批評家の目」賞を受賞。MAX賞では3部門受賞の快挙を達成し、ダンサーとしてだけではなく、振付家としても存在感を示した。古典のイメージが強いスペイン舞踊だが、今、若い世代を中心に"何か"が生まれつつある。その先頭を走るのがラ・ベニデラだ。今この瞬間を、ぜひ劇場で目撃してほしい。
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