主催:博多座
紹介
編集一、口上 (こうじょう) 坂東玉三郎よりご来場の皆様へご挨拶を申し上げます。 二、三曲糸の調べ 三曲とは、琴、三味線、胡弓の三つの楽器の演奏のこと。 歌舞伎や文楽に名高い『壇浦兜軍記』では、恋人・景清の子を身ごもっている遊女・阿古屋が身の潔白を晴らすため琴、三味線、胡弓の三曲を弾きます。すなわち心に偽りがあればその音は曇るからです。阿古屋は琴、三味線、胡弓を実際に一人で演奏する至難の役。このたびは玉三郎によるそれぞれの演奏をご覧いただきます。 三、夢二慕情 〈映像〉 昭和五十九(一九八四)年に新橋演舞場・中日劇場で上演された『夢二慕情』を、映像作品として新たに撮り下ろしました。夢二が愛した女性たちを玉三郎が演じ、夢二の半生を描きます。 玉三郎による優美な世界をお楽しみください。 竹邑 類 構成 花柳壽輔 監修 四、長崎十二景 (ながさきじゅうにけい) 大正から昭和の初期に、つぶらな瞳、ほっそりした容姿の美人画で人気をさらった竹久夢二が、大正九年に描いた「長崎十二景」。「青い酒」「眼鏡橋」「凧揚げ」「燈籠流し」「出島」「十字架」「サボテンの花」「丘の青楼」「ネクタイ」「浦上天主堂」「阿片窟」「化粧台」で構成された十二枚の水彩画で、異国情緒あふれる港や長崎を背景に、夢二好みの女性を遊ばせています。 その後、唯是震一が発表した組曲「長崎十二景」と舞踊が一体となり、昭和五十四年に初演されました。哀愁の中にも繊細な情趣や美しさに富んだ作品をお楽しみください。
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