ジャンル:科学・自然史
主催:長野市立博物館
紹介
編集水族館でもおなじみのアシカやセイウチ、アザラシは、「鰭脚類(ききゃくるい)」と呼ばれる海に暮らす哺乳類です。世界中の温暖な海から寒冷な海まで、さまざまな環境に適応した種類が存在し、鰭状の手足を使って海中を巧みに泳ぎます。一方で、子育ては陸上でおこなうという特徴的な生態を持っています。 かつての長野やその周辺には海が広がっており、貝やクジラをはじめとする海の生き物の化石が数多く見つかっています。鰭脚類の化石もそのひとつで、長野市からはアシカの仲間の歯の化石や「オントケトゥス」と呼ばれる絶滅したセイウチの仲間の頭蓋化石が2点発見されています。オントケトゥスは、現生のセイウチに比べて牙が短く、前歯をもっていることから、より原始的な特徴をもつ種であり、セイウチの仲間の進化を解明するうえで非常に貴重な標本です。 本展では、長野市で発見されたこのオントケトゥスの化石を中心に、鰭脚類の進化の過程や多様な生態を、剥製や骨格標本などとともに紹介します。化石と現生生物を合わせて見ることで、かつて長野に広がっていた海の姿や、生物が環境の変化に適応してきた歩みを感じていただくとともに、海という環境と生きものとの関わりについて理解を深めていただければ幸いです。
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